南相木村 トンネル長寿命化修繕計画 (平成30年度)
背 景
平成 24 年 12 月に中央自動車道笹子トンネルの天井板落下事故を契機に、社会ストックの老朽化が露わとなり、継続的な維持管理の重要性が人々の中で認識されることとなった。笹子トンネル事故後、道路法改正および点検要項の改正により、長期的な維持管理における取り組の強化が求められるようになった。
南相木村が管理するトンネルは、平成 30 年 3 月現在で 1 トンネルである。現時点では老朽化していないが、30 年後には 50 年経過し、老朽化トンネルとなる。
老朽化を放置した場合、コンクリート片落下、漏水による冬期のつららや路面凍結等、第三者被害が生じる危険性が高くなる。更に、トンネルの大規模修繕や新設は財政的負担が大きく、適切な維持管理が困難になるおそれがある。
目 的
適切な維持管理を継続するためには、PDCA サイクル(Plan:維持管理計画、Do:修繕工事、Check:効果の確認、Action:点検・診断)で管理することが重要である。長寿命化修繕計画では、PDCA サイクルを構築するために、事後保全型管理から予防保全型管理への転換を目的として計画を行う。転換を行うことにより、トンネルの健全性を高く保ち、維持管理コストの縮減・平準化が期待できる。
また、定期的に点検を実施することにより、事故等につながる損傷を早期に発見、修繕することができ、利用者の安全性・信頼性を確保できる。
南相木村・TN長寿命化修繕計画